2026年、世界最高のサッカー選手はハリー・ケインでした。
今年は欧州リーグやチャンピオンズリーグだけでなく、昨年7月に閉幕した2026 FIFAワールドカップも評価の対象となり、例年以上に激しい争いが繰り広げられました。
バロンドールは、単に多くのゴールを決めたり、最も多くの優勝トロフィーを手にしたりした選手に贈られる賞ではありません。
フランス・フットボールは個人のパフォーマンスと決定的な活躍を最も重視し、チームの成績や優勝歴、フェアプレーなどを順に考慮して受賞者を選びます。
今回先に発表された同率29位から11位までの顔ぶれを見るだけでも、興味深い名前が並んでいます。
プレミアリーグのシーズン最多アシスト記録を更新した選手から、チャンピオンズリーグ制覇の立役者、ワールドカップ決勝でゴールを決めた選手まで、いずれもトップ10入りを逃したからです。
彼らが昨シーズンどのような活躍を見せたのか、順位の裏にある記録と成果を一つずつ振り返りました。
同率29位 — ウィリアン・サリバ、サディオ・マネ
異なる舞台でつかんだ優勝

ウィリアン・サリバにとって昨シーズンは、アーセナルとともに長年の待望をかなえた年でした。
ガブリエウ・マガリャンイスと組んだセンターバック陣は、アーセナルが22年ぶりにプレミアリーグを制するうえで大きな役割を果たし、チャンピオンズリーグでも決勝まで進み、欧州の頂点に迫りました。
スピードと安定した対人守備に加え、後方から攻撃を組み立てる力も備えたサリバは、アーセナルの守備戦術の要でした。
同じ順位に入ったサディオ・マネは、少し違う舞台で自身の価値を証明しました。
2025年アフリカネイションズカップではセネガルを優勝に導き、大会最優秀選手賞を受賞。所属するアル・ナスルでもサウジ・プロリーグの頂点に立ちました。
特にアフリカネイションズカップでは、得点記録以上に、重要な場面でチームメートをけん引するリーダーシップが高く評価されました。
28~27位 ― フリアン・キニョネス、ブルーノ・フェルナンデス
数字で証明したシーズン

28位のフリアン・キニョネスは、サウジ・プロリーグで実に33ゴールを挙げ、得点王に輝きました。
特にシーズン最終戦ではハットトリックを記録して得点王争いを逆転。1シーズンに4度もハットトリックを達成するほどの決定力を見せました。
その一つ上、27位に入ったブルーノ・フェルナンデスの記録も見事です。
昨シーズンのプレミアリーグで21アシストを記録し、ティエリ・アンリとケビン・デ・ブライネが保持していた単一シーズン最多アシスト記録を更新しました。
マンチェスター・ユナイテッドをリーグ3位に導いた活躍が認められ、プレミアリーグの年間最優秀選手賞も受賞しました。
世界最高峰のリーグの一つでアシストの新記録を樹立した選手がバロンドール27位にとどまったことは、今回のランキングで興味深い点です。
26~25位 ― ダヨ・ウパメカノ、マルキーニョス
優勝チームを支えた守備の要

ダヨ・ウパメカノは、バイエルン・ミュンヘンがブンデスリーガとDFBポカールを同時制覇する上で重要な役割を果たしました。
バイエルンは昨シーズン、リーグ戦でわずか1敗。ウパメカノのスピードと積極的な守備は、高いディフェンスラインを維持する大きな力となりました。
25位のマルキーニョスも、PSGの欧州制覇に貢献した選手です。
PSGはチャンピオンズリーグ決勝でアーセナルをPK戦の末に破り、大会2連覇を達成。主将のマルキーニョスは、UEFAが選ぶシーズンのベスト11にも名を連ねました。
2人とも華やかな攻撃成績を残すポジションではありませんが、強豪チームが高い守備ラインを保ち、安定して試合を運ぶうえで、いかに重要な役割を果たすかを示した選手たちでした。
24~23位 — ルイス・ディアス、ヌーノ・メンデス
サイドから生み出した違い

昨夏、リバプールを離れてバイエルン・ミュンヘンに移籍したルイス・ディアスは、新たなリーグにもすぐに適応しました。
ブンデスリーガで15ゴール14アシストを記録し、ハリー・ケイン、マイケル・オリーズとともにバイエルンの攻撃をけん引。移籍初シーズンからリーグとカップ戦の優勝を経験しました。
持ち味の素早い突破と積極的な動きは、相手の守備を揺さぶる重要な武器となりました。
23位のヌーノ・メンデスも同じサイドで活躍しましたが、少し違う形で試合に影響を与えました。
PSGで左サイドの守備を担いながら、攻撃時には積極的に前へ出ました。チャンピオンズリーグでは87回ボールを奪い返し、守備面でも役割をしっかり果たしました。
UEFAチャンピオンズリーグのシーズンベストイレブンに選ばれたメンデスは、現代サッカーでサイドバックの役割がいかに広がったかを示した選手でした。
22~21位 — ラウタロ・マルティネス、ガブリエウ・マガリャンイス
得点王と最高のディフェンダー

インテル・ミラノの主将ラウタロ・マルティネスは、昨シーズンのセリエAで17ゴールを記録し、リーグ得点王に輝きました。
インテルも通算21回目のリーグ優勝を果たし、ラウタロは個人とチームの両方で成果を手にしました。
相手の守備に絶えずプレッシャーをかける運動量と、ゴール前での決定力で、今シーズンもインテルの攻撃の中心となりました。
21位のガブリエウ・マガリャンイスは、アーセナルの優勝までの道のりで、守備と攻撃の両面に貢献しました。
サリバとともに堅固なセンターバック陣を築いただけでなく、セットプレーでは自ら得点を狙う脅威にもなりました。
特にチャンピオンズリーグ決勝進出とUEFAのシーズンベストイレブン選出は、昨季の欧州の舞台で彼がいかに高く評価されたかを示す成果でした。
20~19位 — ウィリアン・パチョ、ジョアン・ネベス
PSGの中盤と最終ラインを支えた選手たち

PSGが2年連続でチャンピオンズリーグを制覇できた背景には、攻撃陣だけでなく、強固な守備組織もありました。
20位のウィリアン・パチョは昨季のチャンピオンズリーグで105回のボール回収を記録し、大会全体で1位となりました。
相手の攻撃を食い止める能力と広い守備範囲は、PSGが攻撃的な戦術を維持するうえで重要な役割を果たしました。
19位のジョアン・ネベスは、パチョが奪い返したボールを再び攻撃につなげる役割を担いました。
豊富な運動量と積極的なプレス、素早いパスでPSGの攻守の切り替えをけん引し、ヴィティーニャとともに中盤で試合の流れをコントロールしました。
ルイス・エンリケ監督が築き上げたPSGのサッカーを語るうえで、欠かせない2人です。
18~17位 — マルク・ククレジャ、ヴィニシウス・ジュニオール
ワールドカップ優勝と欧州の舞台での悔しさ

マルク・ククレジャは昨年7月、スペイン代表とともにワールドカップの頂点に立ちました。
左サイドバックの主力としてプレーし、持ち前の豊富な運動量と積極的なプレスを見せました。大会後にはチェルシーを離れてレアル・マドリードに移籍し、新たな挑戦を始めました。
一方、17位のヴィニシウス・ジュニオールは、個人成績に比べてチームの成績がやや物足りないシーズンを過ごしました。
チャンピオンズリーグでは8アシストを記録し、マイケル・オリーズと並んで大会最多アシストとなりましたが、レアル・マドリードはラ・リーガの優勝をバルセロナに譲り、チャンピオンズリーグでも準々決勝で敗退しました。
依然として相手の守備陣に大きな脅威を与えるアタッカーでしたが、今季は主要大会の優勝トロフィーを新たに獲得することはできませんでした。
16~15位 — フェラン・トーレス、デクラン・ライス
決定的な一瞬と、安定したパフォーマンス

今回のバロンドールで最も興味深い順位の一つが、フェラン・トーレスの16位です。
バルセロナでラ・リーガ優勝を経験したトーレスは、2026年ワールドカップでスペインを世界の頂点に押し上げる決定的なゴールも決めました。
アルゼンチンとの決勝で延長106分に決めたゴールは、スペインに16年ぶりのワールドカップ優勝をもたらしました。
選手生活を通じてもめったに経験できない瞬間でしたが、バロンドールでは16位でした。
15位のデクラン・ライスは、1試合の劇的な場面よりも、シーズンを通じた安定したパフォーマンスで自身の価値を証明しました。
アーセナルの中盤を担い、チームの22年ぶりのプレミアリーグ優勝とチャンピオンズリーグ決勝進出に貢献。UEFAが選ぶチャンピオンズリーグのシーズンベストイレブンにも名を連ねました。
守備の安定感と攻撃を組み立てる能力を兼ね備えたライスは、アーセナルが試合の主導権を保つうえで欠かせない選手でした。
14~13位 — ビティーニャ、アシュラフ・ハキミ
欧州王者の主力選手たちもトップ10圏外に

PSGが昨シーズンのチャンピオンズリーグで優勝を果たす過程で、ビティーニャが見せた試合運びは印象的でした。
相手のプレスをかわしてボールを運び、適切な位置からパスをつなぎ、攻撃の方向とテンポをコントロールしました。
アーセナルとのチャンピオンズリーグ決勝でも活躍が評価され、UEFA公式のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれました。
チャンピオンズリーグのシーズンベストイレブンに名を連ねるほど素晴らしいシーズンを送りましたが、バロンドールでは14位にとどまりました。
13位のアシュラフ・ハキミも、PSGのチャンピオンズリーグ2連覇を牽引した主力選手の一人です。
サイドバックながら攻撃にも積極的に参加し、チャンピオンズリーグで6アシストを記録。モロッコ代表では2025年アフリカネイションズカップの決勝にも進出しました。
ただ、決勝でセネガルに敗れ、代表チームでの優勝は果たせませんでした。
12~11位 — パウ・クバルシ、ジュード・ベリンガム
ワールドカップの主役たちも届かなかったトップ10

12位のパウ・クバルシは、わずか19歳でバルセロナでのラ・リーガ優勝とスペイン代表でのワールドカップ優勝をともに経験しました。
特にワールドカップでは全8試合に先発出場し、スペインの大会を通じた失点をわずか1に抑えることに貢献しました。
こうした活躍が認められ、FIFAワールドカップの最優秀若手選手賞も受賞しました。
若くして安定した守備と後方からのビルドアップ能力を見せたクバルシは、今後のバロンドールでもたびたび名前が挙がるであろう選手です。
11位のジュード・ベリンガムのワールドカップでの記録は、さらに驚くべきものです。
イングランド代表として7ゴールを記録し、イングランド男子サッカー史上、ワールドカップとEUROを通じた単一大会での最多得点記録を樹立しました。
イングランドがワールドカップで3位に入るうえで中心的な役割を果たし、代表チームの年間最優秀選手賞も受賞しました。
それでも最終順位は11位で、惜しくもトップ10入りを逃しました。
10位 — ファビアン・ルイス
二つの頂点に立ったミッドフィールダー

2026年の世界最高の選手、10位はPSGのファビアン・ルイスです。
昨シーズンの実績は、優勝歴だけを見ても今回の候補者の中で屈指です。PSGのチャンピオンズリーグ2連覇に貢献したうえ、スペイン代表としてワールドカップの頂点にも立ったのです。
同じシーズンにチャンピオンズリーグとワールドカップの両方で優勝し、両大会の決勝に出場した選手は、サッカー史でも珍しい存在です。
ファビアン・ルイスはPSGで公式戦34試合に出場し、2得点5アシストを記録。ワールドカップではスペインの全8試合に出場しました。ベルギーとの準々決勝で挙げた先制点は、その攻撃面での貢献を示す場面でもありました。
ただし、PSGとスペイン代表の双方で試合を支配する絶対的な中心選手だったとは言い難いでしょう。スペイン代表ではワールドカップの8試合中4試合で先発し、PSGでも先発とローテーションでの起用を行き来しながら、自身の役割を果たしました。
チャンピオンズリーグとワールドカップという二つの大きなトロフィーを掲げながらも、最終順位は10位でした。チームの優勝という成果と選手個人の影響力が、必ずしも同じ評価につながるわけではないことを示す例です。
9位 — ミカエル・オリーズ
得点だけにとどまらない攻撃での貢献

バイエルン・ミュンヘンのミカエル・オリーズは、2025/26シーズンの欧州で最も得点に絡んだアタッカーの一人でした。
ブンデスリーガでは15得点19アシストを記録して年間最優秀選手賞を受賞し、Optaの集計では全大会を通じて22得点26アシストをマークしました。
欧州5大リーグで、全大会を通じて得点とアシストをともに20の大台に乗せた選手は、オリーズだけでした。
オリーズの強みは、単に味方へラストパスを送ることだけではありません。右サイドでボールを受けると内側へ切り込んで自らシュートを狙ったり、相手守備を引きつけてから空いたスペースへ動く味方を見つけたりします。
ハリー・ケインの優れた得点力の背景には、こうしたオリーズのチャンスメーク力もあります。
フランス代表でもワールドカップで7アシストを記録し、1966年以降に集計された男子ワールドカップの単一大会最多アシスト記録を更新しました。
世界最高水準の攻撃力を見せながらも、最終順位は9位。同じバイエルン・ミュンヘンでプレーするハリー・ケインが1位となったことから、両選手の成績を比較するのも興味深いところです。
8位 — アーリング・ハーランド
ゴール前で変わらぬ価値

アーリング・ハーランドにとって昨シーズンは、自身の最大の武器が今なお健在であることを示した一年でした。
プレミアリーグで27ゴールを記録し、直近4シーズンで3度目の得点王に輝いた。ノルウェー代表としてもワールドカップで7ゴールを挙げた。
なかでも印象的だったのは、ワールドカップのブラジルとの決勝トーナメント1回戦だ。ハーランドは1人で2ゴールを決め、ノルウェーの準々決勝進出に決定的な役割を果たした。
ハーランドのプレーは、常に華やかなわけではない。試合を通じて何度もボールに触れたり、攻撃の方向を調整したりするタイプではないが、ゴール前ではわずかなチャンスも得点に変える力を備えている。
爆発的な加速力、守備の間に入り込む動き、そして勝負どころでのシュートの正確さが、彼を特別な選手にしている。
リーグ得点王とワールドカップでの7ゴールという実績を残しながらも、バロンドールでは8位だった。
個人の得点力は依然として世界最高水準だが、今年のバロンドールでは、彼より上位に入った攻撃の選手たちがいた。
7位 — ウスマン・デンベレ
頂点から再び始まったシーズン

昨年、世界最高の選手に選ばれたウスマン・デンベレは、2026年のバロンドールで7位に入った。
2025年のバロンドール受賞後もPSGの攻撃をけん引し、公式戦40試合で20ゴール、11アシストを記録。チームは再びリーグ・アンとチャンピオンズリーグの頂点に立った。
デンベレは両足を自在に使い、素早く方向を変えることで、守備の選手に絶えず判断を迫る選手だ。
右サイドから自ら突破を仕掛けることも、中央に移動して味方のためにスペースを作ったり、自ら得点を狙ったりすることもできる。
昨シーズンはPSGで最多の攻撃ポイントを記録しながら、チームの攻撃戦術の中でさまざまな役割を担った。
ただ、バロンドールは前のシーズンに受賞したかどうかとは関係なく、新たな評価期間の実績を比較する賞だ。
2025年の受賞者が再びチャンピオンズリーグ優勝を経験しながらも7位にとどまったことは、今年の上位争いがいかに激しかったかを示している。
6位 — フヴィチャ・クヴァラツヘリア
守備のバランスを崩すドリブル

6位に入ったフヴィチャ・クヴァラツヘリアは、PSGの攻撃でまた別の役割を担いました。
デンベレがサイドと中央を行き来しながら攻撃を組み立てる選手なら、クヴァラツヘリアは相手DFと直接対峙する場面で強みを発揮するタイプです。
昨シーズンの公式戦で19ゴール10アシストを記録し、クラブでの自身最多となるシーズン得点記録を樹立。リーグ・アンでは1試合平均2.7回のドリブル突破を成功させました。
ボールを持った状態で方向を変えたり、相手の予想外のタイミングで加速したりする動きは、PSGが密集した守備に挑む際の重要な攻撃手段でした。
強力な攻撃陣を擁するチームの中でも、独自のやり方で試合の流れを変えられる選手でした。
PSGのリーグ優勝とチャンピオンズリーグ連覇に貢献したクヴァラツヘリアは、最終的に6位に入り、昨シーズンの欧州屈指のウインガーと評価されました。
5位 — リオネル・メッシ
最後のワールドカップでも続いた記録

リオネル・メッシの名前が、バロンドールのトップ5に再び登場しました。
39歳で残した成績とは信じがたいほどです。
今回のバロンドールの評価期間中、MLSでは30試合で29ゴール23アシストを記録し、得点とアシストの両面でリーグ最高水準の活躍を見せました。アルゼンチン代表ではワールドカップで8ゴール4アシストを挙げ、チームを決勝進出に導きました。
かつてのような爆発的なスピードでピッチを縦横に駆け回る姿は減りましたが、スペースを読み、攻撃の方向を決める能力は健在でした。
特定のスペースでボールを受けた後、相手の守備の動きを見極め、味方に決定的なパスを送るか、自らシュートで締めくくる。そのプレーは今もメッシのサッカーを語るうえで欠かせません。
アルゼンチンはスペインとのワールドカップ決勝で延長戦の末に0-1で敗れ、メッシは自身最後のワールドカップを準優勝で終えました。
ワールドカップのシルバーボールも受賞しましたが、9度目のバロンドールには届きませんでした。
ただし、メッシの5位は単に過去の名声を評価したものではありません。39歳になっても実際の試合で記録した攻撃面での結果と、ワールドカップでの活躍に基づく順位でした。
4位 — ロドリ
ワールドカップが証明したミッドフィルダーの価値

ロドリの昨季をクラブでの試合だけで評価していたなら、バロンドール4位という順位は容易には予想できなかったかもしれません。
2024年のバロンドール受賞後、十字靱帯の負傷から復帰したロドリは、マンチェスター・シティで以前のようなパフォーマンスを完全に取り戻すことに苦しみました。
しかし、2026年ワールドカップではまったく違う姿を見せました。
スペイン代表の主将として全8試合に出場して中盤を支え、チームを2010年以来16年ぶりのワールドカップ優勝に導きました。
彼の価値は得点やアシストよりも、試合を支配する過程にありました。
守備陣の前でボールを受けてプレスをかわし、相手守備の間を通すパスで攻撃の方向を変える役割を担いました。
アルゼンチンとの決勝では、105本のパスを試みて101本を成功させるなど、正確な試合運びを見せました。
FIFAはこうした活躍を評価し、ロドリにワールドカップ最優秀選手賞のゴールデンボールを授与しました。
その後バルセロナに移籍したロドリは、バロンドールでも4位に入りました。
負傷に苦しんだクラブでのシーズンを、ワールドカップ最優秀選手という成果で覆した一年でした。
3位 — ラミン・ヤマル
19歳でたどり着いた世界最高峰の舞台

ラミン・ヤマルはまだ19歳ですが、すでに世界最高の選手たちと同じ舞台で評価されています。
2025/26シーズンはバルセロナで24ゴール、17アシストを記録してラ・リーガ優勝に貢献し、全大会を通じて41の得点関与を記録しました。
相手の守備を正面から突破する力だけでなく、パスで攻撃のチャンスをつくる力でも優れた成果を残しました。
バルセロナの攻撃は、右サイドでヤマルがボールを持つたびに新たな選択肢を得ました。
内側へ切り込んで自らシュートを狙ったり、相手DFの動きを利用して味方にスペースをつくったりするプレーは、若くして高いサッカーIQを備えていることを示していました。
ワールドカップではクラブほど多くの得点関与を記録できませんでした。8試合で1ゴールにとどまりましたが、スペイン代表の一員としてワールドカップを制しました。
バロンドールの授賞式では男子若手選手賞も受賞し、最終順位は3位でした。
昨年に続いて世界最高の選手の座に挑みましたが、まだバロンドールのトロフィーを手にしていません。
それでも、10代ですでに世界最高の選手候補と評価されるヤマルにとって、今回の結果は十分に意味のある記録です。
2位 — キリアン・エムバペ
圧倒的な得点力、届かなかった最後のトロフィー

キリアン・エムバペが2026年のバロンドールで2位に入りました。
個人記録だけを見れば、今年のバロンドールを受賞してもおかしくないほどのシーズンでした。
レアル・マドリードで公式戦44試合に出場して42ゴールを記録し、ラ・リーガで25ゴール、チャンピオンズリーグで15ゴールを挙げ、両大会の得点王に輝きました。
2026年のワールドカップでは8試合で実に10ゴールを挙げ、世界最高のストライカーであることを改めて示しました。
ワールドカップ通算得点は22ゴールに伸び、男子大会の歴代最多得点者となりました。さらに、史上初めてワールドカップの得点王に2度輝く記録も打ち立てました。
しかし、個人の目覚ましい活躍とは対照的に、チームの結果は残念なものでした。
レアル・マドリードはラ・リーガとチャンピオンズリーグで頂点に立てず、フランスもワールドカップ準決勝でスペインに敗れた後、3位決定戦でもイングランドに敗れました。
エムバペが記録した10ゴールも、フランスを世界の頂点に押し上げるには足りませんでした。
得点記録とプレーぶりは圧倒的でしたが、世界最高の選手に贈られる栄冠はハリー・ケインの手に渡りました。
1位 — ハリー・ケイン
73ゴール、世界最高の選手に輝いたハリー・ケイン

2026年のバロンドールに輝いたのは、バイエルン・ミュンヘンのハリー・ケインでした。
去る26日に英国ロンドンで開かれた第70回バロンドール授賞式で、ハリー・ケインはキリアン・エムバペとラミン・ヤマルを抑え、キャリア初のバロンドールを受賞しました。
イングランドの選手がバロンドールを受賞したのは、2001年のマイケル・オーウェン以来、実に25年ぶりです。
ケインが昨季残した記録は驚異的です。
2025/26シーズンはバイエルン・ミュンヘンで公式戦51試合に出場して61ゴールを記録し、イングランド代表でも12ゴールを加え、計65試合で73ゴールを挙げました。
ブンデスリーガでは36ゴールで3シーズン連続の得点王に輝き、チャンピオンズリーグでも14ゴールを記録してチームの準決勝進出をけん引しました。
バイエルン・ミュンヘンはブンデスリーガ、DFBポカール、ドイツ・スーパーカップで優勝し、イングランド代表もワールドカップで3位に入りました。
しかし、ケインの受賞は得点や優勝の記録だけでは語れません。彼のプレーには、それ以上の特徴があります。
ケインは伝統的なセンターフォワードのようにゴール前でチャンスを待つ一方、時には中盤まで下がって味方にパスを供給し、攻撃の方向を変える役割も担います。
ケインが守備陣を引きつけて下がることで生まれたスペースにほかのアタッカーが入り込み、再びゴール前に向かったケインが攻撃を締めくくる。これがバイエルンの攻撃の重要な形でした。
それでも、最大の武器は結局のところ得点力でした。
昨季、所属クラブで記録した61ゴールは、欧州5大リーグの他の選手と比べても圧倒的な数字だった。このうち36ゴールをブンデスリーガで挙げ、欧州ゴールデンシューも獲得した。
さらにイングランド代表で記録した12ゴールを合わせると、1シーズンで73ゴール。試合ごとに着実に得点を重ねながら、勝負どころでチームを勝利に導く力も、今回の受賞の大きな要因となった。
トッテナムで長くプレーし、世界的なストライカーとして認められながら、主要タイトルにはなかなか縁がなかったハリー・ケイン。
2023年にバイエルン・ミュンヘンへ移籍したケインは、ドイツでチームの優勝を経験し、ついに世界最高の選手に贈られるバロンドールにもその名を刻んだ。












